自動車保険の概要と役割
自動車保険は、1998年の『自動車保険の自由化』で外資系の保険会社も参入してきており多種多様な料金体制やサービスが出てきました。このサイトでは、まず自動車保険の概要とその役割について紹介しています。
自動車保険の強制保険と任意保険とは、それぞれどういった役割をしているのかを理解しましょう!
自動車保険の概要
いろいろある保険の中で、自動車保険は、
・事故に遭った被害者に対する金銭的な救済
・事故を起こした加害者の金銭的負担の援助
するための制度です。
自動車保険には、
・強制保険の自賠責保険
(国から加入が義務づけられている保険)
・任意保険といわれる自動車保険
(加入は自由)
の2種類があります。
強制保険の自賠責保険は、公道を走る全ての自動車やバイクに加入が義務づけられていて、自賠責の証明書を車やバイクに積んでいないと、30万円以下の罰金が課せられます。
自賠責保険は被害者保護のためだけの対人保険であり、保険の支払いが降りるのは他人に対する損害だけです。
しかも被害者に対して賠償金を支払う場合においても、その賠償金の一部しか補償されず不充分な場合が多いのです。
自賠責保険の死亡補償は最高で3,000万円であるのに対し、実際の賠償額は1億を超える場合も多く、自賠責保険には、ガードレールなどの破損や車両、また自分の身体に対する損害についての補償はありません。
上記の理由から、任意での自動車保険が必要となる訳です。
自賠責保険が車種ごとに一定の金額となっているのに対して、任意の自動車保険は、保険会社や運転免許の色や年齢、過去の事故暦.etc 各条件で保険の金額が違ってきます。
最近は1998年に行われた『自動車保険の自由化』で、外資系保険会社が日本に参入し、任意保険や保険料が多様化してきています。
自動車保険の任意保険は、あなたに合った自動車保険を選び賢く利用しましょう。
自動車保険の役割
自動車やバイクで事故を起こした場合、被害者の医療費や車の修理代、そして財物に損害を与えた場合、加害者が与えた損害を賠償するための金額は相当な金額です。
このような場合に、自動車保険は必要となり重要な役割を果たします。
自動車保険には強制保険といわれる自賠責保険と任意保険といわれる自動車保険の2種類があることは上記の説明でもお話いたしました。
とりあえず自賠責保険に加入しているからいいや・・・
などと思うのは大間違いです。
自賠責保険がカバーする保障の範囲は本当に狭く損害賠償の金額をカバーしきれません。
自賠責保険の賠償金の最高限度は1事故1名につき、死亡3,000万円、重度の後遺障害4,000万円、傷害120円と決められています。
自賠責保険の保障は、あくまでも『被害者救済』という意味合いが強く、人身事故に対してのみ適用されるため、財物などを壊しても保険は適用されないのです。
また、最近の判例では、交通事故で死亡したり、後遺障害を負った方に対して、自賠責の限度額をはるかに超える高額な損害が認めらるケースが多くあります。
最近に起こった事故を見ていくと自賠責保険だけではカバーできない場合が多く、ドライバーは不足分を補ってくれる自動車保険を自分の意志でかけなければならないといえるでしょう。
また自賠責保険に入っていれば、自分の車の修理代だけは何とかなると思っている方も多いようですが、自賠責保険はあくまでも『対人保険』であり、保険の支払いが降りるのは「他人」に対する損害だけです。
自分の車など、物に対する損害や自分の身体に対する損害は任意保険で補うしかないのです。
自賠責保険とは、あくまで人に対する必要最小限の保険と考えておき、必要に応じて任意の自動車保険を正しく利用しましょう。
自動車保険での自賠責保険と任意保険には、それぞれの役割があります。
自賠責保険は被害者救済。
任意保険は、自賠責保険で補えない部分の被害者救済と、あなた自身の救済の役割があります。
任意保険も、いろいろな保障内容があります。
保障内容に応じて保険料も変わってきます。
あなたが、もし事故を起こしてしまった時を想定して、任意保険の加入を考えてみましょう。
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